陶墨画Ceramic Plate Art
水と土を混ぜて粘土を作り、それを成形し、自然の風で乾かす。
乾燥したものに土とミネラルでできた釉薬で絵を描き、1250度の焔で焼く。
そうしてできた百の陶板に、あなた様の想いを込めて描く、西元祐貴の直筆作品。
水と土を混ぜて粘土を作り、それを成形し、自然の風で乾かす。
乾燥したものに土とミネラルでできた釉薬で絵を描き、1250度の焔で焼く。
そうしてできた百の陶板に、あなた様の想いを込めて描く、西元祐貴の直筆作品。
百龍百将プロジェクトのモチーフを墨絵として描き下ろし、
高精彩なアートポスターとして再現。
墨絵独特の風合いと躍動感を感じていただけるよう、
西元祐貴自身が発色を調整しました。
和紙に墨で絵を描く制作スタイルから、陶板に釉薬で絵を描く陶墨画(とうぼくが)に挑戦し始めたのは、2015年の夏。
7年の時を経て2022年の夏、釉薬を専門に調合している信楽の工場に自ら足を運び、手に入れた幾つもの釉薬で試作を重ね、西元は新たな技法を発見した。
5回目の窯出しでできた窯変(ようへん)
試作を重ねなければならない理由は一つ。テーマを決めた陶墨画の「シリーズ化」を成し遂げたかったからだ。
直筆による作品制作は、釉薬の種類、釉薬同士の相性、重ね方、使う量、描き方など、わずかに間違えただけで安定した作品にはならない。シリーズ作品として世に出すには、全てを計算し尽くして制作する必要がある。
陶芸は数学であり、化学であると信じる彼の目標は、何度同じ絵を描いたとしても、墨絵のような色の滲み感や、躍動のほとばしり感を褪せさせないこと。
ただし、釉薬が溶け合う窯変は火に任せる。一つとして同じものができない陶芸の良さを醸し出しながら、同じデザインの直筆シリーズに挑戦したかったのだ。
今回、西元は釉薬の化学実験を幾度となく繰り返し、ようやく最適な数学的配合を完成させた。
試作のための色見本(一部)
新たな技法を得た西元は、ようやく次なる新作を描き始めることになる。そのモチーフは「龍」と「武将」。
いずれも西元にとって原点とも言えるモチーフである。生命(希望)の躍動と、平和(守護)の象徴だ。
己が傷をものともせず、愛する全てを守らんと突き進む龍も、大切なそばにいる人の安寧と天下泰平を願い、闘う姿勢で身構える武将も、たった一人のために愛を纏う存在である。
見るだけで覇気が湧き上がり、希望を見い出し、同時に心が平和になっていく。これを、それぞれほぼ同じ構図で百枚描き続けることになる。
この「百龍百将project」では、一つの構図を基にした百の陶墨画に、ご用命いただくお一人お一人の想いをのせて西元祐貴が描く。
たとえ同じ構図であっても、ひとつとして同じ物はできないのが陶墨画である。水・土・風・火という自然のエネルギーに加え、あなた様の想いを込めた時、それぞれの作品に新たな命が吹き込まれる。